数学教師になりたいけど、中学校と高校で迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事は、「どっちでも良いからなりやすい方(教員採用試験で受かりやすい方)を選びたい!」
そんな悩みを持った学生向けの記事です。
数学教師になるのは難しい?
数学教師になるのは難しいか、それはズバリ都道府県によって違います。
都道府県によって難易度が異なる
数学教師になるためには、まず大学で数学の教員免許を取る必要があります。
そのため、第一段階として、教育系の学部や理系の学部のある大学に進学することが必要となります。
まずは免許の取れる大学に入学できるかどうか、そこがポイントとなります。
そして実際に教師として採用されるには、都道府県の教員採用試験を受験しなければなりません。
教師になるには
教員採用試験の受験が必須
※私立学校の場合は個別に学校の教員採用試験を受けることになります。
ここで問題となるのが、各都道府県によって採用倍率にかなりの差があるということです。
例えば以下の動画を参考にすると、このような事実が浮き彫りになります。
つまり、都道府県にこだわらないのであれば東京都の教員採用試験を受験するのがおすすめです。
東京都であれば、教員免許さえ持っていれば数学教師になるのは決して難しいことではないと思います。
中学校と高校の数学教師になるのはどっちが難しい?
中学校の教員になるのと、高校の教員になるのでは「倍率」と「教科の専門性」の2つで大きさ差が出てきます。
教員採用試験の倍率
どの都道府県でも、基本的に中学校よりも高校の教員採用試験の方が倍率が高くなっています。
ここで、中学校と高校全体における教員採用試験の倍率を見てみましょう。
8つの自治体の倍率を載せてみました。
自治体名 | 中学校 | 高校 |
---|---|---|
青森県 | 5.4 | 14.1 |
秋田県 | 2.8 | 13.1 |
茨城県 | 3.7 | 6.3 |
埼玉県 | 4.0 | 4.8 |
神奈川県 | 4.9 | 5.8 |
山梨県 | 4.2 | 7.2 |
長野県 | 2.7 | 8.2 |
沖縄県 | 9.9 | 17.6 |
これをみてもわかる通り、高校の方が教員採用試験の倍率が高い傾向にあります。
そのため、中学校の数学教師になるよりも高校の数学教師になる方が難しいと言えます。
基本的に中学校よりも
高校の数学教師の方がなりにくい
これは、そもそも教員の数が高校の方が少ないということから生じる問題です。
教科の専門性
また、中学校教師と高校教師では、扱う教科の専門性のレベルも違います。
高校の教師となれば、大学受験に関わることになります。
そのため、かなり専門的な知識が必要になりますし、教える以前にそもそも自身の数学力も常に磨く必要があります。
そういった意味でも、高校教師になるのはハードルが高いと言えます。
このような事実から、中学校と高校どちらでも良いという人であれば、正直中学校の教員採用試験を受験する方が得策と言えるでしょう。
数学教師になるにはいつから目指せばよい?
数学教師になりたい場合、いつからその道を目指せば良いのでしょうか?
その答えは簡単です。
教員採用試験の対象年齢は年々上がる傾向にあるため、社会人になってからでも間に合います。
数学教師になりたいと思った日が
教員人生のスタート
ただし、現実的なことを言うと、大学受験までに覚悟を決めておけると安心です。
その理由は、数学の教員免許が取れる大学の学部に志望校を絞れるからです。
数学の教員免許を取ることが前提の学部に入ると、大学に入った後かなりラクですよ!
逆に言えば、大学に入った後に数学教師を目指すことになると、かなり苦労をすることになります。
ただし、文系の学生や社会人でも数学教師になる道はあります。
こちらについては、以下の記事をご覧ください。
数学教師を目指すのであれば、正直早くに決断するに越したことはないでしょう。
ちなみに、私の場合は高校2年生になってからの決断でした。
それでもなんとか教育系の大学に合格できましたし、高校の教員として働くこともできました。
現在悩んでいる方も、焦る必要はありません。
正直社会人でも教員の夢を見るのは遅くはないでしょう。
実際に教員採用試験に社会人枠があるのが良い例です。
教師への道は険しいかもしれませんが、やる気と根気があればなんとかなるものです。
「数学教師になりたいな」
そう思った気持ちをぜひ大切にしてみてくださいね。
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