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【体験談】数学と情報の教員免許を両方取る方法とは?

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数学と情報の免許

数学の教員や情報の教員になりたいといっても、都道府県によっては採用がほとんどないこともあります。

そんなとき、両方の免許を持っているとどちらにも対応ができて便利です。

また、実際に教員として働く中で、2つの免許を持っているとかなり重宝されます。

そこで今回は、数学と情報の両方の免許を所持している元高校教師が「2つの免許を取る方法」を紹介していきます。

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数学と情報の両方の免許を取るメリット

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理系であれば特に「数学と情報の両方の免許が欲しい」と思う方もいるのではないでしょうか。

2つの免許を取ることは、大きなメリットがあります。

数学と情報の両方の免許を取るメリットをカンタンにまとめると、以下の通りになります。

数学と情報の両方の免許を取るメリット
  1. 教員採用試験で有利になることがある
  2. 教員になった際に重宝される
  3. 講師として声をかけてもらえる確率がUP

メリット①教員採用試験で有利になることがある

都道府県や地方によって規定は異なりますが、実は主要教科以外の免許を持っていると教員採用試験で有利になることがあります。

複数免許保持は
教員採用試験で有利になる

2020年から小学校でプログラミング教育が始まり、2025年には大学共通テストに情報の教科が加わるなど、情報教育の需要は年々高まっています。

そのため、情報の免許を持っているということで加点になる都道府県も増えてきているようです。

例えば茨城県では、情報の免許を所持しているだけで教員採用試験の一次選考で10点の加点があります。

情報の免許は
教員採用試験で優遇されがち

また、加点には都道府県があったとしても、2つの免許を所持しているというのはかなりのアピールポイントになります。

教員採用試験の面接などでもアピールしやすくなるため、とにかく持っていて損はないはずですよ。

メリット②教員になった際に重宝される

教育現場で働くようになるとわかりますが、限られた人数で授業を割り振るため、複数教科を所持している先生が多いほど学校側にとってはありがたい話になります。

実際、情報の免許を持っている人は他の教科と比べると少ないため、情報の非常勤講師を募集しても集まらないなど割と人手不足になりがちです。

そんなとき、数学の授業も情報の授業も両方持てるという先生がいればすぐに解決します。

また、情報の先生が急病などでしばらく休むことになってもカバーができるなど、何かと重宝されますよ。

教員になった際に重宝されがち

メリット③講師として声をかけてもらえる確率がUP

教員採用試験に落ちて講師として働く、結婚・出産を機に非常勤講師として復帰するという際にもやはり2つの免許があると便利です。

都道府県によっては、非常勤講師でさえも需要が少ない地域があります。

しかし、数学の免許と情報の免許を持っていれば、両方から声がかかります。

つまり、講師として働ける確率が2倍になるのです。

講師として声をかけてもらえる
確率が2倍に

今後は少子化で子どもがどんどん少なくなってきます。

そのため、教員の需要も減っていくのがわかりきっています。

免許を2つ持っているとより安心できるのではないでしょうか。

数学と情報の両方の免許を取るデメリット

頭を抱える子ども

私の場合は数学がメイン教科です。

つまり、情報の免許はプラスαとして取ったわけですが、実はこのとき多くの人から反対されました。

それはなぜかと言うと、両方の免許を取ることには次のようなデメリットがあるからです。

数学と情報の両方の免許を取るデメリット
  1. そもそも取得するのが大変
  2. 勉強量が増える
  3. 仕事量が増える

デメリット①そもそも取得するのが大変

これは当然の話ですが、2つの免許を取ると言うことは単純に2倍の努力が必要になるということです。

そもそも2つの免許を取るまでにかかる労力はそれなりに必要です。

2つの免許を取るのは
想像よりも大変

つまり、周りの教育大学の友人や同僚教員よりも努力をしなければなりません。

当たり前ですが、教員の免許はどの教科であってもカンタンに取得することはできませんので、そういった覚悟がなければやめておいた方がよいでしょう。

デメリット②勉強量が増える

数学と情報の両方の免許を持っていると、当然のことながら学校の都合によってどちらの教科の授業も回ってきます。

年によっては片方の教科だけということもありますが、他の教員との兼ね合いで教科バランスは割と変化しがちです。

そのため、「数学だけを教えたい」「情報だけを教えたい」という人は下手に2つの免許を取らない方が良いかも知れません。

また、2つの教科の授業準備が必要となるため、教科の勉強で教員になった後も忙しくなりがちです。

教科数の分だけ勉強量が増える

こういったこともあり、2つの免許を取ることに反対する先輩教師がいます。

ただし、これは人によって捉え方が違うため、一概にデメリットとは言えないかも知れません。

私の場合は2つの教科の授業があることで、色々なことが学べたため、結果的に良かったと思っているからです。

デメリット③仕事量が増える

さらに気をつけたいのは、授業以外の仕事も増えがちだということです。

例えば情報の教科は、そもそも主要教科と比べると授業のコマ数が少ないため、基本的に1~3人で全クラスを担当することが多いです。

そのため、20代であっても情報科の主任になりがちです。

気づいたら教科主任に
なっている可能性あり

なぜかというと、そもそも免許を持っている教員があなたしかいない可能性があるからです。

「常勤講師+非常勤講師」という組合せで回すこともあるため、情報の免許を持っているだけで若くても教科主任になってしまいます。

ちなみに私の場合も20代で情報科の主任になりました。

教科主任になると、都道府県の主任会議や学校内でも仕事があり、仕事量は増えます。

2つの教科を持っていると仕事が増える可能性があるということは、理解しておいてくださいね。

しかしこれもポジティブに考えることができます。

正直、若くして教科主任などになれるのはラッキーと考えるべきかもしれません。

色々な経験ができますし、責任感も増します。

また、主任であればその教科に関しては自分に決定権があります。

そのため、かなり自由に指導や授業ができるというのはメリットかもしれませんね。

数学と情報の両方の免許を取る方法

ヒントイメージ

さて、ここまで少し話が長くなりましたが、いよいよ両方の免許を取る方法に移っていきたいと思います。

数学と情報の両方の免許を取る方法は、大きく分けて以下の2つとなります。

数学と情報の両方の免許を取る方法
  1. 大学で2つの免許が取れるように授業を受ける
  2. 大学で1つの免許を取りもう1つは通信大学を利用して取る

①大学で2つの免許が取れるように授業を受ける

おそらく一番理想的な方法は、この方法です。

しかし実際は、大学によって2つの免許を同時に取得するのが不可能なこともあります。

そもそも大学の授業は決められた時間にしか受けることができません。

そのため、数学の免許に必要な授業と情報の免許に必要な授業が被っていることもあります。

大学によってはうまく授業が組めない

大学側としては、この2つの免許を同時に取得することを前提としていないため、通っている大学で2つの免許を取得するのはかなり難しいと考えて良いでしょう。

この方法で取るとすれば、大学院まで行って時間に余裕を持つことですね。

ただし、授業の組み合わせ的に可能であっても試験やレポートは山積みです。

基本的には、以下で紹介する通信大学を利用した方法がおすすめです。

②大学で1つの免許を取りもう1つは通信大学を利用して取る

私の場合は、大学で高校一種と中学一種の数学免許を取得しました。

その上で、情報の免許は通信大学を利用して取得しています。

情報の免許を取得できる通信大学はいくつかありますが、私は以下の大学で情報の免許を取得しました。

帝京大学 理工学部
情報科学科 通信教育課程

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帝京大学の通信課程とは?

帝京大学の通信教育課程では、e-ラーニングが基本となります。

自宅のパソコンで授業動画を見て、レポートや小テストはweb上で完結かメール提出などでした。

科目履修試験のみ、帝京大学まで足を運んで受けた感じですね。

試験も土日に行なわれているため、特に困るようなことはありませんでした。

また、帝京大学ではスクリーニング授業もありますが、私の場合は「自宅学習+試験のみ帝京大学」で完結しています。

帝京大学ではどれくらいの期間で免許が取れる?

帝京大学の通信課程に入る前に大学へ少し相談もしましたが、基本的に2年間で免許を取得する方が多いようです。

しかし、私の場合はいち早く欲しいという思いもあり、1年半で取得しました。

(1年半での取得は割とハードなので2年での取得がおすすめです)

10月の後期に入学し、次の1年は前期+後期をフル活用、3月にすべての授業を終えて免許取得まで完了しています。

いくらで免許が取れた?

細かい金額は計算していませんが、ざっくり見積もると30万円程度で免許を取得しています。

これは、大学の学費や試験時の交通費・宿泊費、教科書代(必要のない授業が多い)を含めたすべてです。

ただし、ちゃんと計算はしていませんので、気になる方は大学に個別で相談してみてくださいね。

30万円というと高いと思う人もいるかも知れませんが、普通の大学の学費を考えるとかなり安いことがわかります。

24単位で情報の免許を取得できる

すでに高等学校教諭1種免許状または高等学校教諭専修免許状を所持していれば、基本的にどの通信大学でも科目等履修生として入学することができます。

そのため、高校数学の免許を持っていれば、情報教科の24単位のみ取得できれば情報の免許がゲットできます。

つまり、12個の授業を受講するだけです。

そう思うとなんだかカンタンに思えるかもしれません。

しかし、この方法で取得をするということは、仕事をしながらまたは大学院に行きながら通信大学で学ぶということです。

「1年半~2年間は休みの日や平日の夜を勉強に捧げる」という覚悟がなければ、やめておいた方がよいでしょう。

数学+情報の免許を取得することは可能!

メリットイメージ

私が実際に2つの免許を持っているので確かな事実ですが、数学と情報の両方の免許を取得することは可能です。

ただし、ここまで体験談を語りましたが、すべて私の場合はこうだったという話ですので最新の情報を必ずご自身で調べるようにしてくださいね。

また、実際には上でご紹介したようなメリットとデメリットの両方が存在します。

本当に両方の免許が必要なのか、再度検討してみてくださいね。

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