教科書ガイドは便利なアイテムですが、人によっては「ずるい」と考える人もいるようです。
また、学校で先生に怒られるという噂まであります。
そこで今回は、元高校教師の私が教科書ガイドのメリット・デメリットや、学校における位置づけについて語っていきたいと思います。
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教科書ガイドとは?
教科書ガイドは、教科書の内容をより詳しく解説した手引き書です。
- 教科書の内容をよりわかりやすく解説
- 問題の解答・考え方・ヒントを記載
- 重要項目や要点がまとまっている
教科書ガイドには、対応する教科書の問いの答えが書いてあるため、持っているとかなり便利なアイテムです。
そのため、授業の予習・復習に使う人も多いようですね。
規模の大きい書店やAmazonなどのネット通販でも購入することが可能です。
東京書籍 中学1数学
数研出版 数学Ⅰ
購入時には、それぞれ自分の持っている教科書と同じ表紙のものか、出版社や発行年などをよく確認する必要があります。
教科書ガイドを使うのはズルい?
教科書には問題などが載っていますが、基本的に章末問題以外は答えが載っていません。
しかし、教科書ガイドには問題の答えや解説が載っています。
そのため、「教科書ガイドを使うのはずるい!」と言う人もいるんだとか。
「教科書ガイドを使うのはズルい」
という声も・・・
しかし教科書ガイドを使うのは決してずるいことではありません。
教科書ガイド自体、公式で販売されているものですし、使う・使わないは個人の自由だからです。
実際、「教科書ガイドを使うのはずるい!」といっているのは、自分は買えない・持っていない立場の人がほとんど。
こうした声に戸惑う人もいるかも知れません。
しかし、その言葉の裏側には「自分も本当は欲しい」「あったら便利だからうらやましい」といった感情があることを覚えておくと良いと思います。
「ズルい」という言葉は
「うらやましい」という気持ちの表れ
教科書ガイドを使うと先生に怒られる?
実は、学校によっては教科書ガイドの使用を禁止しているところもあります。
例えば、
- 購入自体が推奨されない
- 学校への持ち込みは禁止
など、その基準は学校によってさまざまです。
教科書ガイドはなぜ禁止の学校がある?
「教科書ガイドが禁止!」となると、なぜ?と思う方もいると思います。
その理由の一つは、教科書ガイドを持っていると学校の授業で問題演習をする際に、すぐに答えを見てしまう子どもが一定数存在するからです。
そのため、「自分で考えさせる時間を作る」「よく考えるクセをつけさせる」といった指導のもと、教科書ガイドが推奨されないこともあります。
高校教師時代の私の指導方針は?
ちなみに私が高校で数学を教えていたときには、数学ガイドの使用について特に言及したことはありません。
実際にクラスで数人持っている生徒もいましたが、怒るどころかむしろ「勉強熱心だなあ」と思ったくらいです。
基本的に高校生ともなれば、勉強する気がなければ教科書ガイドは買わないので勉強熱心な子が教科書ガイドを持っているイメージでした。
(中学生だとなんとなく親が買って持たせている、というパターンが多いと思います。)
教科書ガイドにはメリット・デメリットがあるので、そこを理解して購入を検討したり使い方を考えたりすると良いかもしれません。
教科書ガイドのメリット
教科書ガイドを使うことで得られるメリット、デメリットはそれぞれあります。
教科書ガイドの購入や使用について、メリット・デメリットを理解した上で決めると良いかと思います。
教科書ガイドのメリットは、以下の通りです。
- 予習・復習に役立つ
- 教科書の内容をより理解しやすくなる
- 授業で当てられたときに困らない
教科書ガイドのメリット①予習・復習に役立つ
例えば授業の内容の予習・復習をしたい場合、教科書ガイドがあれば自分で教科書の問いを解き、答え合わせまですることができます。
逆に、教科書ガイドがなければ答え合わせができないため、教科書の問いを解いても合っているか間違っているのかわかりませんよね。
そのため、学校の授業スピードが遅いと感じる子、または授業スピードが早くてノートを書くだけで精一杯になっている子であれば、教科書ガイドの購入はかなり有効だと考えられます。
教科書ガイドのメリット②教科書の内容をより理解しやすくなる
授業を真剣に受けていても、教科書の問題で「ここはなんでこの式になるの?」みたいなことはありませんか。
特に数学は、わからないものはいくら考えても正直わからないです。
こうした時にはもちろん先生に聞くのが一番良いのですが、先生に質問する勇気が無い、時間が無いなどですぐに解決することが難しい場合も多いと思います。
数学の場合、わからないことが増えてくるとどんどん深みにはまって何もわからなくなるようになってしまいます。
そのため、数学を嫌いにならない・苦手にならないために疑問に思ったことはすぐに解決すべきなのです。
そこで便利なのが、教科書ガイドです。
教科書ガイドは教科書の内容をよりわかりやすく解説してくれているため、わからないことが多発するような「つまづき」が大幅に減ると考えられます。
教科書ガイドのメリット③授業で当てられたときに困らない
学校の授業では、挙手をして答えを言うこともありますが、先生が指名する形で答えを発表する場面もありますよね。
そんなときに、
「答えが間違っていたらどうしよう」
「先生に当てられたくない」
と不安を感じる子どもも一定数います。
もちろん、答えが間違っていても問題ありませんし、決して恥ずかしいことではありません。
教室の雰囲気にもよりますが、そもそも不安を感じないようになることが必要という人もいるでしょう。
しかし、子どもの中には授業で先生に当てられることがかなりのストレスになっていることもあります。
それが原因で、不登校になっているケースがあるくらいです。
そのため私の持論ではありますが、教科書ガイドをお守りとして持っているのもありなのではないか、という思いがあるのです。
教科書ガイドには答えが載っています。
そのため、問いを自分で解いた後にまずは自分で答え合わせをすることができるのです。
そうしたことで、たとえ先生に当てられたとしても、自信を持って答えを発表できるのではないでしょうか。
子ども一人ひとり学習ペースや性格などは違いますから、学校の授業が不安だという子どもにも教科書ガイドはぜひおすすめしたいと思います。
教科書ガイドのデメリット
たくさんのメリットがある一方で、やはりデメリットも存在します。
教科書ガイドのデメリットは、以下の2つです。
- 教科書ガイドは購入にお金が必要
- 考える前に答えをみるクセがついてしまう
教科書ガイドのデメリット①教科書ガイドは購入にお金が必要
そもそも日本には「義務教育教科書無償給与制度」があるため、小学1年から中学3年までは教科書が無料です。
しかし、教科書ガイドは任意で買う物ですのでもちろんお金がかかります。
すべての教科の教科書ガイドを購入すると、それなりにお金がかかってしまいますので、苦手科目のみ購入するのが良いかもしれません。
教科書ガイドのデメリット②考える前に答えをみるクセがついてしまう
教科書ガイドを買ってしまうと、ついつい答えをすぐに見てしまいがちです。
そのため、教科書ガイドを使用する際には注意が必要です。
例えば宿題で教科書の問いを解く際に、ラクをしたくて答えを丸写ししてしまうなんてことにもなりかねません。
そのため、小学生や中学生であれば保護者が利用について気をつけてあげる必要があります。
例えば宿題が終わって答え合わせをしたいときにだけ子どもに渡すようにするなど、家庭でも工夫して使うようにするとこうしたデメリットは解決することができますよ。
教科書ガイドはうまく活用すれば点数もUPする!?
勉強がつまらない、やりたくなくなってしまう原因の1つは「わからないから」です。
そのため、とにかくわからない部分を取り除いてあげることが学習意欲向上の第一歩につながりますよ。
学習意欲が向上することで勉強がはかどり、テストの点数UPにもつながります。
教科書ガイドがあれば、とりあえず教科書レベルでつまづくことはかなり防げるはずです。
ただし、学校によって指導方針は違いますので、あくまでもこの記事は参考として捉えてください。
教科書ガイドを活用することで、授業の予習・復習がスムーズになり、授業中も役立つことが多くあります。
使い方には注意が必要ですが、まずは1冊苦手科目の教科書ガイドをお手にとってみてはいかがでしょうか。
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