中学教師や高校教師を目指す方は、その生活を想像するために「中学教師・高校教師あるある」に目を通しておくのも一つの手。この記事では、元中学・高校教師の私が教員生活と日常のリアルをご紹介します。
中学教師・高校教師あるある①:1日でも休みがある週は神
公立・私立問わず、中学教師も高校教師もとにかく激務です。
顧問する部活動によっては土日も練習や大会があり、まったく休みのない週があるのは当たり前。
むしろ、土曜日や日曜日に一日でも休みがあると「ラッキー!」と思ってしまうくらい休みがありません。
世間では「3連休」という言葉がありますが、教員になると休みがなさ過ぎて2日間連続で休みが取れるだけでも「2連休だ!」とはしゃいでしまいがちです。
部活動以外でも学校の行事などで土日が潰れることがあるため、「毎週2日は休みが欲しい」という人は教員以外の仕事を目指すのがおすすめです。
中学教師・高校教師あるある②:台風や大雪の休校が嬉しい
中学教師や高校教師は、とにかく休みがありません。
授業の準備もまともに時間が取れないことがあるため、正直台風や大雪で休校になると嬉しいものです。
生徒にとって休校は嬉しい一大イベントですが、実は教員もこっそり喜んでいます。
もちろん、教員は台風や大雪のときでも基本的に勤務があるため学校へ行きます。
しかし、授業がない分、授業の準備や事務作業などを進められるチャンスデーとなるのです。
中学教師・高校教師あるある③:どこに行っても知り合いだらけ
中学教師・高校教師になると、生徒はもちろんのこと、保護者の方にも顔を覚えてもらえます。
そのため、教員を続ければ続けるほど知り合いがどんどん増えていきます。
ショッピングセンターに行っても病院に行っても知り合いだらけ。
いつどこで話しかけられるかわかりません。
どこにいっても知り合いに会う可能性があるため、人によっては外出するたびに気疲れするかもしれませんね。
中学教師・高校教師あるある④:デートは遠出が当たり前
中学教師・高校教師になると、とにかくどこに行っても生徒や保護者、元生徒・保護者だらけ。
人前でデートをすることはいけないことではないものの、やはり落ち着きません。
デートを目撃されると噂が流れたり写真を撮られたりと結構面倒なので、結婚前のデートは基本的にかなり遠出をするかどちらかの家で過ごすことがほとんどです。
ちなみに、結婚さえしてしまえば興味を持たれなくなるため、結婚するつもりがあるなら早めに入籍してしまった方が旅行や外食などもストレスフリーになると思います。
中学教師・高校教師あるある⑤:外食や飲み会は必ず個室
外食する際には、基本的に個室にすることがほとんどです。
特に、友だちや職員間での飲み会なら仕事の話になることが多いため、必ず個室にします。
居酒屋に生徒はいませんが、保護者がいる可能性がありますし、元生徒がアルバイトをしているなんてこともあるのです。
さすがにそういった中で仕事の愚痴などはこぼせないため、個室の予約が取れる店をチョイスします。
中学教師・高校教師あるある⑥:今まで気づかなかった長所や短所が見つかる
中学教師・高校教師になると、生徒からあだ名を付けられたりものまねをされたりするのは日常茶飯事です。
そのため、今まで気づかなかった長所や短所が見つかることもあるんですね。
これまで友だちや家族からは言われてこなかったことでも、子どもたちが言ったりするわけです。
直接的に行ってこなくても耳にすることになるので、こういったことを気にする人は教師に向いていないかもしれません。
中学教師・高校教師あるある⑦:職員室の机の上がゴタゴタしがち
中学教師・高校教師はとにかく多忙。
机の上が綺麗に整頓されている先生もいますが、とんでもなく散らかっている先生も多いです。
授業や会議、部活動が続くと、書類や提出物を片付ける暇もありません。
先生がだらしないということではなく、職員室にいない間にどんどん書類や提出物が貯まっていき、結果ゴタゴタしているというのが現実です。
中学教師・高校教師あるある⑧:子どもにつける名前に苦悩する
中学教師・高校教師をしていると、いざ自分の子どもに名前を付けるという時にかなり苦労します。
というのも、今まで関わってきた生徒の名前と性格・行動などが結びついてしまい、その名前を呼ぶとその生徒のことを思い出してしまうからです。
自分の子どもに名前を付ける際には、
- これまで生徒の中になかった名前
- 関わりがほとんどなかった生徒と同じ名前
- 良い子だった・優秀だった生徒と同じ名前
になることが多いですね。
中学教師・高校教師あるある⑨:住む場所を決めるときに学区をチェックする
中学教師・高校教師は家を建てたり買ったりする場合、その家の学区をチェックします。
生徒や先生によって多少変化があるものの、正直「荒れている学校」「落ち着いている学校」は昔からあまり変わりません。
自分の子どもが落ち着いている学校に進学できるよう学区を選びたいというのが本音です。
そのため、家を建てたり買ったりするときには住所から「小学校・中学校はどこになるか」を事前に調べます。
中学教師・高校教師あるある⑩:若い世代の流行に詳しい
中学教師・高校教師になると、生徒間で流行っているものをだいたい把握することになります。
そのため、必然的に若い世代の流行に詳しくなります。
流行っているアニメや歌手、流行語、アイテムなどに敏感になるのです。
中学教師・高校教師あるある⑪:常に授業のネタを探してしまう
中学教師・高校教師になると、職業病でついつい授業のネタを探してしまいます。
買い物の途中でも「これ授業に使えそう」と思ったり、新聞やテレビを見ていても「これは話のネタになるな」と思ったりしてしまうのです。
休みの日でも「先生」という職業から抜け出せないことが多いのです。
中学教師・高校教師あるある⑫:制服やジャージに詳しくなる
中学教師・高校教師になると、外出先で自分の学校の生徒に会いたくない日もあります。
そのため、制服やジャージ姿の中学生や高校生が前を歩いていたり周辺にいたりすると「うちの学校の生徒か?」とついついチェックしてしまうのです。
その結果、学校の制服やジャージでどの学校の生徒かを瞬時に見分ける特殊能力が身についてしまうのです。
中学教師・高校教師あるある⑬:人前で話すことが得意になる
中学教師・高校教師になると、毎日人前で話すことになります。
部活動や校務分掌によっては全校生徒や他校の生徒の前で話すこともあるため、大勢の前で話すときでも緊張しなくなるのです。
そのため、結婚式のスピーチや保護者会代表のスピーチなどがあってもへっちゃらです。
むしろ教員だからこそスピーチを頼まれることがあるため、保護者会やPTAで役職を頼まれたくなければ自分が教員であることをママ友やパパ友に悟られないようにした方が良いかもしれません。
中学教師・高校教師あるある⑭:仕事服も私服もジャージになりがち
中学校の先生は、体育の先生でなくてもジャージで勤務する人が多いです。
これは、掃除や給食、部活動の指導があることから、動きやすさを求められるからです。
また、スポーツ系の部活動顧問なら土日も練習でジャージ姿のことがほとんどです。
その結果、学校の帰りにスーパーやコンビニに寄る時にもジャージのままになってしまうのです(着替えるのは面倒なので)。
そのため、逆に外出先でジャージ姿の人を見かけても「中学校の先生かな……」と心の中で思ってしまいがちです。