この記事では、元教師が中学校や高校で行なわれるクラス替えの決め方を解説していきます。
クラス替えはどうやって決まるのか、いつ決まるのか、誰が決めるのか、希望は通る?といった気になる話題も解説していきます。
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クラス替え決め方は?
中学校や高校で行なわれるクラス替えでは、基本的に成績が最も考慮されます。
高校ではそもそも理系・文系のコースによってクラスが決まることもありますが、普通科でコース別の編成が無い場合はどのクラスも同じくらいの学力で統一されることがほとんどです。
クラス替えの基本は成績順
クラス替えの際には、中間テストや期末テスト、模擬試験などさまざまな成績が考慮されます。
学校によってどのテストが反映されるのかは違いますが、最も重要視されるのは「成績の偏りが出ないようにクラス編成を行なう」ということです。
そのため、例えば3クラスの場合なら
- 成績1番の生徒:1組
- 成績2番の生徒:2組
- 成績3番の生徒:3組
- 成績4番の生徒:1組
- 成績5番の生徒:2組
- 成績6番の生徒:3組
といった割り振りか、
- 成績1番の生徒:1組
- 成績2番の生徒:2組
- 成績3番の生徒:3組
- 成績4番の生徒:3組
- 成績5番の生徒:2組
- 成績6番の生徒:1組
といったようにクラスを割り振っていきます。
成績以外が影響することも
ただし多くの学校では、成績以外もクラス替えで考慮される事項があります。
それは、以下のような項目です。
- 所属する部活動に偏りがないようにする
- 合唱の際にピアノの伴奏や指揮ができる子を分ける
- 特別な配慮が必要な生徒は同じクラスに仲良しの子をつける
- トラブルが発生した(しそうな)グループは別々のクラスにばらす
- 名前が同じ子はなるべく別々にクラスにする
学校によって方針は違うものの、実際には「クラス内の人間関係」もかなり考慮されます。
学級経営がうまく成り立つような配慮は常に考えられているのです。
クラス替えは誰が決める?
クラス替えの内容は、基本的にその学年の担任・学年主任・副担任・学年付で決めます。
「AさんとBさんはクラスを離した方が良い」など、成績以外に配慮すべきことがあれば、基本的に担任が申告を行ないます。
また、不登校の生徒がいる場合は話ができる子が必ず一人はクラス内に必要となるため、養護教諭(保健室の先生)に助言をいただくこともあります。
最終的には管理職が決定をしますが、実際にクラス替えの内容を決めるのは上記のような先生方なのです。
クラス替えはいつ決まる?
毎年4月からは新学年が始まり、新しいクラスで活動がスタートとなります。
教室やクラス名簿の準備等があるため、基本的に3月中旬までにはクラス編成が完成していることがほとんどです。
「Aさんと同じクラスになったか知りたい」といった声を聞くこともありますが、基本的にクラス替えの結果については生徒や保護者が事前に知ることはできません。
クラス替えで保護者や子どもの要望は通る?
クラス替えでは、
「Aさんと同じクラスになりたい」
「Bさんと違うクラスが良い」
といった要望を持っている生徒や保護者は多いもの。
しかし、クラス替えで全員の希望に応えることはできません。
そのため、先生に希望を言っても通らないことがほとんどです。
ただし、以下のような場合には希望が通ることがあります。
- 特定の子からいじめ被害にあっている
- 特定の子とトラブルが発生したことがある
- 不登校(ぎみ)で特定の子としか話せない
- 特別な配慮が必要な生徒である
クラス内の人間関係は良好になるようクラス編成を行ないますが、担任でもすべてのことを把握しているわけではありません。
そのため、「仲良しだからAさんと同じクラスが良い」というわがままではなく、上記のように「特別な理由がある場合」はクラス替えの前に担任や学年の先生に相談することをおすすめします。