中学生の体育祭や運動会に親が来るのは少数派なのか、参加する場合の服装はどのようなものが適切なのかについて元教師が解説します。
中学生の体育祭や運動会に親が来る割合は少ない？
幼稚園や保育園、小学校までは、ほとんどの家庭で運動会に親が出席します。
しかし、中学生になると親が体育祭を見に来る割合は大幅に減少します。
平日に開催される場合の親の出席率
中学校の体育祭が平日に行われる場合、親の出席率はかなり低くなります。
共働き世帯が増え、仕事を休んでまで中学生の行事に参加する親が少ないからです。
地域による親の出席率の違い
中学校の体育祭への親の出席率は、地域によっても大きく異なります。
地域によっては、新聞や地域雑誌、回覧板などで体育祭のパンフレットやチラシを配布することもあります。
学校が地域との関わりを大切にしている場合、こうした取り組みにより親の出席率が上がることもあります。
公立・私立の違いによる出席率
学校が公立か私立かによっても、親の出席率は異なります。
一般的に私立学校の方が親の出席率は高めです。
思春期の子どもは体育祭に親が来て欲しくないと思うことも
中学校に進学すると、子どもたちは思春期を迎えます。
この時期は、成長の過程で自分自身や周囲との関係を見つめ直す大切な時期です。
親との距離感も大きく変化し、特に体育祭などの学校行事に親が来ることを恥ずかしいと感じる子どもも少なくありません。
そのため、「恥ずかしいから体育祭に親が来て欲しくない」と感じる子どももいます。
そもそも中学校の体育祭は親の出席率がそれほど高くないため、「自分の親だけが張り切ってくる」という事実が嫌なことも考えられます。
親が体育祭に参加するかどうか迷った際には、子どもに相談してみるのが良いかもしれません。
中学生の体育祭・運動会での親の服装は？
中学生の体育祭や運動会を見に行く場合、親は極力動きやすい服装で行くのがおすすめです。
動きやすい服装を選ぶ
中学生の体育祭は主にグラウンドで行われることが多く、砂埃が立ちやすい環境です。
さらに、小学校の運動会とは異なり、長時間立ちっぱなしだったり、限られたスペースで座ることになる場合もあります。
そんな場面に備えて、動きやすく、汚れに強い服装が最適です。
- カジュアルなTシャツやポロシャツ：シンプルなデザインで、動きやすさを重視しましょう。暑さ対策として、吸汗速乾性のある素材がおすすめです。
- スポーツウェア風のジャケット：朝晩の気温が下がることも考え、軽く羽織れるジャケットがあると便利です。
- ズボンやパンツ：動きやすさを考えると、ジーンズやストレッチ素材のパンツが良い選択です。どこにでも座れるように、スカートは避けましょう。
足元は機能性重視で
体育祭では、校庭やスタンドを歩き回ることも多いので、歩きやすい靴を選ぶことが大切です。
特に運動場では砂や土が靴の中に入ることもあるため、サンダルよりもスニーカーが断然おすすめです。
- スニーカー：クッション性があり、長時間歩いても疲れにくいものを選びましょう。防水機能があると、万が一の雨にも対応できます。
- アウトドアシューズ：舗装されていない道でも歩きやすいので、泥や砂の影響を気にせず活動できます。
日焼け・天候対策も忘れずに
秋や春の体育祭は日差しが強い日もあるため、日焼け対策が重要です。
また、天候が不安定な場合もあるので、準備を怠らないようにしましょう。
- 帽子：キャップやハットなど、日差しを遮れる帽子は必須アイテムです。スポーティーなデザインが多いと、体育祭の雰囲気にぴったり合います。
- サングラス：長時間外で観戦すると目が疲れることもあります。サングラスを持参すると、日差しを防ぎつつおしゃれな雰囲気を演出できます。
- 日焼け止め：こまめに塗り直せるように携帯用の日焼け止めを持っていくと安心です。
- 雨具：天候が急に悪くなることもあります。折りたたみ傘や軽いレインコートがあると便利です。
バッグはコンパクトにまとめる
座るスペースが限られているため、荷物はなるべくコンパクトにまとめましょう。
リュックサックやショルダーバッグなど、両手が自由になるバッグが便利です。
- 軽量のリュック：両手が使えるため、カメラや飲み物を持つ際にも便利です。
- ウエストポーチ：必要最低限のものを入れるだけなら、ウエストポーチも有効です。身軽に動けて快適です。
季節に応じた対策も大事
春や秋の気温変化に対応するため、重ね着できるアイテムを用意しておくのもおすすめです。
気温が高い日には通気性の良い服、寒い日には体温を保てる服を選びましょう。
- 春・秋の重ね着：薄手のカーディガンやパーカーを持参し、気温に応じて調節できるようにします。
- 夏場の対策：冷却タオルやハンディファンなどを使って、暑さ対策を万全にしましょう。
- 冬場の防寒具：寒い日は防寒用のマフラーや手袋も持参すると安心です。