この記事では、「学校に行きたくない理由」が自分でもわからないときの対処法を解説します。
理由を突き止めるためにできることや、現時点で取り組める行動、学校を休みたい場合など、ステップ別に詳しく説明していますので、順番に読み進めてください。
「学校に行きたくない理由が自分でもわからない」ことはある

「学校に行きたくない理由は人によってさまざまですが、実は「なぜ学校に行きたくないのか自分でもわからない」という人も一定数います。
特に中学校や高校へ通う思春期の子どもは、気持ちのコントロールがうまくできずにこういった悩みを抱えることもあるのです。
例えば、
- 人間関係に悩んでいる
- 学校の先生が嫌い
- 進路のことで悩んでいる
といった明確な理由があれば解決法は探しやすいのですが、「なんとなく行きたくない」「理由がよくわからない」といった場合には、解決の糸口を見つけること自体が難航します。
しかし、自分でも気づけない内面に秘めた感情があるのかもしれません。
この記事では、学校に行きたくない理由がわからない場合に、対処法をいくつか紹介します。
自分の状況に合ったアプローチを試してみてください。
ステップ1:いつから行きたくなくなったのかを整理する

まずは、「いつから行きたくなくなったのか」という時系列を整理してみましょう。
時系列を整理することで、学校に行きたくない理由に関連する出来事や変化を特定しやすくなります。
これにより、理由のヒントを見つけることができるかもしれません。
ステップ2:どんな状況なら行きたいと思えるのかを整理する

例えば、
- 体育の授業がある日なら行きたい
- 修学旅行には参加したい
- 部活動に行きたい
といったように、具体的なシーンや特定の日を想像することで、学校に行きたいと思える状況を整理します。
その結果、「行きたくない日」が明確になり、その原因を追求することができるかもしれません。
ステップ3:話せる人に相談する

今最も会いたい人と思える人は誰でしょうか。
友人や恋人あるいは家族、誰でも構いません。
自分の気持ちを話せる人に相談することをおすすめします。
一部の人は、「本当は理由があるのに話さないだけ?」や「学校になんとなく行きたくないなんて甘えだ」と考えるかもしれませんが、焦る必要はありません。
そのように言われてしまった場合には、他の人にも相談してみるのが良いでしょう。
自分の気持ちを受け止めてくれる人に話すだけでも、心のモヤモヤが晴れる可能性がありますよ。
ステップ4:とりあえず学校へ行く

思春期には、なんとなく心がモヤモヤして「行きたくない」「やりたくない」といった気持ちが生じることがあります。
ただし、この期間は人によって存在しない場合もあれば、逆に数年にわたって持続する人もいます。
「理由はないけど学校に行きたくない」と思った日に休んでしまうと、そのまま学校に行けなくなり、不登校になる可能性もあります。
そのため、行けそうであれば、とりあえず頑張って登校してみるのも一つの方法です。
実際に学校に着いてしまうと、意外にも気持ちが落ち着くこともあります。
ただし、以下のような場合には、無理をして学校に行くことは避けるべきです。
- 学校に行こうとすると涙が出てくる
- 朝になるとおなかが痛くなる
- 頭痛などの体調不良が続いている
ステップ5:スクールカウンセラーに相談する

例えば、身近な人に話すだけでは解決できない場合や、誰にも話したくない場合、さらに学校へ行くことに対して体が拒否反応を示している場合には、スクールカウンセラーに相談することをおすすめします。
スクールカウンセラーは、「心の専門家」としてさまざまなアドバイスを提供してくれる存在です。
このような相談をすることが恥ずかしい、気が進まないと感じる人もいるかもしれませんが、とりあえず一度状況の説明だけでもしてみましょう。
話をしているうちに、自分でも気づかなかった原因が発覚するかもしれませんし、何らかの解決方法に導いてくれるかもしれません。
ステップ6:チャイルドラインで匿名相談

スクールカウンセラーや学校の先生などには話しにくい、といった人もいることでしょう。
そんなときに活用して欲しいのが「チャイルドライン」です。
チャイルドラインは、18歳までの子どものための相談先で、名前や連絡先・学校名を言わずに相談することができます。
- 無料で電話相談をする
- チャットで相談をする
- つぶやく
といったことができるため、気軽に今の気持ちを話すことができますよ。
また、みんなのつぶやきを見ることができるため、読んでいるうちにもしかしたら問題解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
ステップ7:1日だけ学校を休んでみる

理由もなく休みたいという場合には、なかなか親には理解してもらえないかもしれません。
基本的な指針としては、行けそうな状態であれば行くことをおすすめします。
ただし先ほども言った通り、「学校へ行こうとすると体調が悪くなる」といった何らかの支障をきたす場合には無理をして行かなくても良いでしょう。
単に学校を休むだけでは親に理解してもらうことが難しく、許可を得ることが難しいかもしれません。
そのため、どうしても学校を休みたいときには、以下のような努力を提示することをおすすめします。
- 学校に行きたくない理由が自分でもわからないので、1日だけ休んで頭の中を整理する
- 学校に行きたくない理由が自分でもわからないので、先生に相談したい
- 学校に行きたくない理由が自分でもわからないので、スクールカウンセラーに相談したい
こうした努力をすることで、親や関係者に対して真剣に悩んでいることを伝えることができます。
また、これらの努力を行うことで自分自身でも解決の糸口を見つける可能性が高まります。
まずは自分の心と真剣に向き合い、自分自身や関係者と協力しながら解決策を模索することが大切です。
最終的な目標は、なぜ学校に行きたくないのかを理解し、解決策を見つけて学校生活を充実させることです。
自分の気持ちや状況を冷静に考え、サポートを受けながら前に進むことで、悩みを乗り越える道が開けるでしょう。
この記事における参考・引用文献まとめ
この記事における参考・引用文献は、以下の通りです。