夏休みの宿題でよく出る読書感想文は、正直苦手と感じている人も多いでしょう。
そんな時、ChatGPTを使えば手軽に読書感想文を書くことができます。
しかし、先生にバレるリスクはかなり高いのが現状です。
この記事では、元教師がChatGPTを使った読書感想文の書き方や、注意点について解説します。
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ChatGPTとは?小学生にもわかるように解説!
ChatGPTは、コンピューターで作られた賢いおしゃべりロボットです。
人工知能と呼ばれる技術を使って、自然な会話をすることができます。
ChatGPTはたくさんのことを知っていて、質問に答えたり、話を聞いたり、おしゃべりしたりすることができます。
例えば「織田信長はどんな人?」と質問すると
「織田信長は、日本の戦国時代の武将であり、大名でした。彼は、三英傑の1人としても知られています。信長は、自らの家臣団を強化し、戦略的同盟を結ぶことによって、天下統一を目指しました。彼は、独特の戦略や手法を用いて、多くの戦いで勝利を収めました。また、信長は文化振興にも熱心で、金閣寺や安土城などの文化財を建設したり、茶の湯や能楽を奨励したりしました。しかし、彼は1582年に、家臣の明智光秀によって暗殺されました。」
と答えてくれます。
ChatGPTは、OpenAIが開発したGPT-3.5アーキテクチャに基づく大規模言語モデルであり、自然言語処理に使用されます。
ChatGPTは、人工知能による自然な対話を可能にするために設計されています。
多様なトピックに関する一般的な知識を持っており、人工知能による会話インターフェースの開発に役立ちます。
ChatGPTなら読書感想文がわずか1分で完成
ChatGPTを活用すると、驚くべきことに悩ましい読書感想文もわずか1分で作成することができます。
夏休みの宿題で最も苦戦するのが読書感想文。
正直、ChatGPTに書いてもらいたいという人もいるのではないでしょうか。
そこで以下では、「ChatGPTで読書感想文を書く方法」を紹介しつつ、
- ChatGPTで読書感想文を書くデメリット
- ぶっちゃけ先生にバレるのか?
といったことを紹介していきます。
ChatGPTで読書感想文を書く方法
実際に、ChatGPTで読書感想文を書いてみたい方もいるでしょう。
そこで以下では、「ChatGPTで読書感想文を書く方法」を解説していきます。
今回は、OpenAIのGPT-3を使用して『ハリー・ポッターと賢者の石』の読書感想文を書いてみましょう。
まず、スマホやパソコンでウェブブラウザを開き、OpenAIのウェブサイトにアクセスします。
OpenAI内でChatGPTを利用できるページは「https://chat.openai.com/」です。
残念ながら、ChatGPTは会員登録をしないと使えません。
ただし、無料で登録&利用ができるため、今後活用できる機会は増えていくと思いますので、これを機にアカウントを作っておくことをおすすめします。
まずは「Sign up」をタップ。
Googleのアカウントがあれば、Googleでログインをするとかなりラクですよ。
普通に登録をする場合は、メールアドレスを入力して「Continue」をタップ。
その後は指示に従っていくと、3分もかからず割と簡単に登録ができるかと思います。
テキストボックスにChatGPTに尋ねたいことを入力します。
今回は、指定の読書感想文を書いてもらえるようなテキストを入力しましょう。
テキストを入力してエンターを押すと、回答が自動で始まります。
ChatGPTで実際に読書感想文を書いてみた!
ChatGPTで読書感想文を書くと、どんな仕上がりになるか気になるところ。
そこで、実際にChatGPTで読書感想文を書いてみました。
今回は、中学1年生を想定し、『ハリー・ポッターと賢者の石』の読書感想文を書いてもらいました。
ChatGPTへの指示文
指示文は、以下の通りです。
『ハリー・ポッターと賢者の石』の読書感想文を中学1年生になった気持ちで以下の視点を入れて400字程度で書いてください。
・本を選んだ理由
・本のあらすじ
・一番心に残った場面や言葉
・自分の体験談や過去の経験と比較
・本を読んで学んだことを今後にどう活かすか
ChatGPTの回答(中1バージョン)
上記の指示文を入力すると、1分程度でChatGPTの回答がすべて書き終わりました。
以下、ChatGPTの回答全文です。
私は中学1年生になって、初めて長編小説を読むことに挑戦しました。そこで、私は『ハリー・ポッターと賢者の石』を選びました。その理由は、友達からこの本が面白いと聞いたことや、映画でも有名だったことが大きかったです。
物語は、孤独な少年ハリー・ポッターが、自分が魔法使いであることを知り、魔法界の世界へと足を踏み入れるところから始まります。ホグワーツ魔法魔術学校での学校生活や、校内での友情、そして、ヴォルデモートという悪の魔法使いとの戦いが描かれています。私は特に、魔法使いたちが使う魔法の数々に感動し、物語に引き込まれました。
一番心に残った場面は、ハリーが鏡に映った自分の家族と一緒にいるシーンでした。ハリーが孤独だったことがわかり、同情してしまいました。また、「親友たちが魔法の力で助け合い、困難に立ち向かう」というテーマにも心を打たれました。
自分の体験と比較すると、私はハリーと同じように、新しい環境に慣れることが難しいと感じました。しかし、ハリーは自分自身を信じ、友達と助け合いながら、新しい世界を受け入れていく姿勢に勇気をもらいました。
この本を読んで学んだことは、困難に立ち向かう勇気や、友情の大切さです。今後は、ハリーたちのように、仲間と助け合いながら、新しいことに挑戦していきたいと思います。また、自分自身を信じることが大切であることを改めて感じました。
かなり要点もまとまっており、正直いい感じに仕上がっています。
これが1分程度で完成するのは、かなりの驚きです。
ちなみに、ChatGPTの回答は毎回変わってくるため、まったく同じ指示文を入れても、上記と同じ文章が仕上がるとは限りません。
そのときによって表現の違いや内容の違いが出てくるため、注意が必要です。
ChatGPTの回答(小4バージョン)
次に、「小学4年生で」という条件に変えてみました。
どんな風に変わったのか、ちょっと見てみましょう。
私が読んだ本は『ハリー・ポッターと賢者の石』です。この本を選んだ理由は、友達がみんな読んでいて、「とっても面白いよ!」と言ってくれたからです。
物語は、ハリー・ポッターという少年が、魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するところから始まります。そこで、ハリーはロンとハーマイオニーという友達を作り、たくさんの冒険をします。そして、悪の魔法使いヴォルデモートと戦い、勝利するというお話です。
私が一番心に残った場面は、ハリーがフクロウというかわいい鳥を飼うところです。私も実は、飼っているペットがいます。それは、愛らしい猫の「にゃんこ」です。にゃんこは、私が家に帰るといつも玄関で出迎えてくれます。ハリーがフクロウを大切にしているように、私もにゃんこを大切にしたいと思いました。
私はハリーと同じように、新しい環境に慣れるのが苦手です。去年、新しい学校に転校したときも、友達ができるか心配でした。でも、ハリーたちが仲良くなって、困ったときに助け合う姿を見て、自分も頑張ろうと思えました。
この本を読んで学んだことは、友情や勇気の大切さです。今後は、ハリーたちのように、友達と助け合いながら、新しいことに挑戦していきたいと思います。また、自分自身を信じて、勇気を持って行動することが大切であることを改めて学びました。
確かに文章が先ほどよりも幼くなりましたね。
そして、作り話の体験談が多くなった印象です。
指示文を「中学1年生」から「小学4年生」に変えただけでもかなり文章は変わるということがわかりましたね。
ChatGPTで読書感想文を書くデメリット
ChatGPTの回答に関しては、たびたび間違っていることが指摘されています。
そのため、読書感想文を書かせても、本のあらすじが全然違うなど、恐ろしく間違った内容が出力される可能性があります。
また、まだ習っていない漢字を使用するなど、年齢に合っていない文章が出てきてしまうというデメリットもあります。
- 間違った内容が出力されることがある
- 年齢に合っていない表現を使う場合がある
- まだ習ってない漢字などを使われる場合がある
ChatGPTで読書感想文を書くと先生にバレる?
夏休みの宿題を早く終わらせたい一心で、ChatGPTを使って読書感想文を書こうとする人もいるでしょう。
しかし、これはかなり危険な行為です。
ChatGPTで読書感想文を書くと先生にバレる
ぶっちゃけ教師側から言わせていただくと、正直「ChatGPTを使って読書感想文を書いた」ということはバレる可能性が高いです。
現段階では、「ChatGPTを使って読書感想文を書いても良い」という学校はないと思いますので、まずやらない方が良いでしょう。
先生からの信頼を一気に失うことになります。
それではなぜバレてしまうのか、そのポイントについて解説していきましょう。
先生にバレるポイントとは?
ChatGPTで読書感想文を書くと、多くの場合先生にバレるでしょう。
ポイントは以下の3つです。
- 人には文章(表現)のクセがある
- 漢字の使用レベルが異なる可能性大
- 違和感を感じる
先生はある程度生徒一人ひとりの文章のクセを把握しています。
そのため、明らかに普段と違った表現を使うと違和感を感じるのです。
また、まだ習っていない漢字を使用している、文章がちょっとおかしいなど、文字数が多ければ多いほど綻びが出てしまいがちです。
そして何よりも、コンピュータが作成したのでは?と感じさせる「違和感」もあるのです。
先生の感はよく当たり調査もされる
長年教員をやっている先生ほど、こういったときの感はかなり鋭いもの。
多くの生徒の読書感想文を読む中で、違和感を感じるものがあれば、即座に調査をするでしょう。
実は、「人が書いた文章か、AIが書いた文章か」を判断できるツールもあります。
そのため、一度調査が入ればバレる可能性はかなり高いと言えるでしょう。
ChatGPTで作成したことがバレるとどうなる?処分や内申は?
ChatGPTの扱いに関しては、各学校によって異なります。
例えば大学によっても、使用不可のところもあれば、積極的な活用を呼び掛けているところもあります。
そのため、まずは学校の課題などにそもそも利用してよいのかを確認してから使う必要があるでしょう。
使用不可の場合、もちろんバレたら大変なことになります。
特に読書感想文の場合、コンクールなどに出すこともありますよね。
万が一、ChatGPTで書いたものが賞を取ってしまったら大変なことになりかねません。
「退学」や「停学」まではいかないものの、内申に響く可能性は十分に考えられますし、保護者呼び出しや反省文の作成などいろんな悪いパターンが予想されます。
現段階では、ChatGPTで読書感想文を書くということはおそらくどの学校でも推奨されないと思いますので、基本的にやらない方がよいでしょう。
あくまでもアイディアの1つとして参考にする程度にとどめておくことをおすすめします。
また、一部でもChatGPTのアイディアを活用した場合は、読書感想文を書いた後に友だちや家族に読んでもらうと良いですよ。
おかしな点があれば指摘してもらいましょう。